2011年11月25日金曜日

「憤悱啓発(ふんぴけいはつ)」と「啐啄同時(そったくどうじ)」

いい言葉をふたつ。似ているかな、、、。

「憤悱啓発(ふんぴけいはつ)」と「啐啄同時(そったくどうじ)」


■「憤悱啓発(ふんぴけいはつ)」
教育振興の業績で文部科学大臣表彰された和田征文先生が説明されています。

「吉田松陰の教学精神である憤ぴ啓発(学習者の内面に、学びの発心が表れてこそ、教育が可能になる)をモットーに、大人の役割は,子ども達に『憤ぴの情』が生じるように『場や状況』を設定することにある」と。

「世の中すべてに渡って二極化が進んでいる今、若者の心に、夢や希望の宿る状況を作りだしていきたい」と。

■「啐啄同時(そったくどうじ)」
卵の中のヒナ鳥が殻を破ってまさに生まれ出ようとする時、卵の殻を内側から雛がコツコツとつつくことを「啐」といい、ちょうどその時、親鳥が外から殻をコツコツとつつくのを「啄」といいます。
雛鳥が内側からつつく「啐」と親鳥が外側からつつく「啄」とによって殻が破れて中から雛鳥が出てきます。

両方が一致して雛が生まれる「機を得て両者相応じる得難い好機」のことを「啐啄同時」という。
親や先生の指導性と、子供の自発性とが一致した時、はじめて効果をあげるということ。