■あいさつ
■入学式で新入生を始めとした全校生徒に、金子みすゞの「不思議」という詩で下記のように呼びかけました。
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不思議
私は不思議でたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀にひかっていることが。
私は不思議でたまらない、
青い桑の葉食べている、
蚕が白くなることが。
私は不思議でたまらない、
たれもいぢらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。
私は不思議でたまらない、
誰にきいても笑ってて、
あたりまえだ、ということが。
■緑の桑の葉を食べる蚕が白いことを見たことがないと、この詩は理解できません。
不思議だなと思ったこと、なぜだろうと感じたあなたの「感性」を大切にして、こだわってください。そして、解決のために観察や実験をしたり、図書館やインターネットで調べたり行動を起こしてみてください。
■そして解決の方法として大きな声で言いたいのは、中学校にはいろいろな分野にくわしく専門性の高い、たくさんの先生がいると言うことです。先生方は教えるばかりではなく、皆さんが質問に来てくれるのをいつでも待っています。
■生徒と先生が一緒に勉強することや疑問を解決することがお互いに楽しい、そんな学校にしていきましょう。
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■そして5月中旬から生徒昇降口ロビーで「カイコの不思議」を解明する「カイコプロジェクト」を1学期かけて展開中です。
■生徒たちが好奇心にあふれ、生き生きと明るく元気で、「楽しい」と感じられる徳地中学校を目指しています。
山口市立徳地中学校長 寺 田 勉